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2019.07.30

エステに行ったら吹出物が出た!!

「エステに行ったら、吹出物が出た!」
なんて経験ないですか?

ネットで検索してみると、相談している方も多くいらっしゃいました。

もしかしたら、当サロンで受けたお客様も言えずにいるのかもしれませんね...。

今回は、ひとりで悩まないために、その要因と対処について説明していきますね。

《表皮のターンオーバーとニキビについて》
私たちの体は皮膚におおわれ、その一番、表面は角質層と言われる、わずか0.02ミリの薄いバリアがあります。
角質層は、さらにその0.2ミリ深い表皮基底層で分裂した細胞が、徐々に押し上げられ、分解され、死んだ細胞でバリアの構造をつくります。
角質層は、肌を守り、古くなれば剥がれて垢になります。
このサイクルを表皮細胞のターンオーバー(新陳代謝)といい、
肌の表面は細胞や物質自体は入れ替わりながらバリア構造を維持します。

《毛穴とニキビ》
毛穴には皮脂を出す皮脂腺があります。
通常、皮脂は毛穴から皮膚の表面に排出され、皮脂膜を形成します。

しかし、角質層が毛穴の中まで入り込んでいて、この角質層が毛穴をふさぎ、詰まることがあると
皮脂は皮膚表面に出れず、ニキビや角栓の状態にもなります。

ニキビが、顔や胸元、背中などにできやすいのは、
「毛穴が小さく・皮脂腺が発達した場所」に出やすいからです。

つまり、皮脂量が多いのに、毛穴がふさがりやすいなどの条件がそろうと、
ニキビができやすくなります。

元々、バリア機能が弱い方が、ピーリングや過度のクレンジングをおこなってバリアが弱い状態になれば、
表皮はそれをカバーするために急いで角質層のバリアを作ります。

ただ、この時のバリアは一時しのぎのバリアなので、
弱い・厚くもろい・はがれやすいなど、様々な問題があります。

よく「古い角質が毛穴をふさぎ…」という説明がありますが、
毛穴をふさぐ角質層は、別に「古い」のではありません。

「古い角質を取り除き→新しくして解決」と考えますが、
バリアを壊せば、肌は「新しくて弱いバリア」を急いでつくります。

通常の場合、このような反応は一時的なものですが、
対象となる肌が弱い場合や、バリアを取り除きすぎた場合などは、
「バリアが壊れる→毛穴がふさがる→皮脂が出れない→ニキビのくり返しや悪化」
になることもあります。

エステの後に、ニキビが吹き出るということは
「今はニキビの形成要因がそろっている」と意識するようにしましょう。

《ニキビが治らない場合》
エステの施術は、一時的の行為です。
したがって、長期的に表皮細胞のターンオーバーに問題がある場合は、
一時的に肌表面に何かをしても、長期的なサイクルを正常には戻せません。

バリア層の施術やケアは、即効で「つるっとした感触や実感・肌の変化」を実感するには有効です。
角質層は死んだ細胞で構成されていますので、ある程度、肌が丈夫ならば、
「毒出し、デトックス」「古い細胞を新しくする」
なども害は少ないかもしれませんが、
元々バリアが弱く、トラブル反応が出やすい肌では、エステ自体が悪化要因になりかねません。

まして、普段からお手入れしていない方が、いきなりエステやクリニックなど、一度でキレイになりたい!と考えない方がいいでしょう。

美は1日にしてならず....です。

エステでは、クレンジングやピーリング、マッサージ、パックなど、角質ケアをするので、
エステが初めての方や、ニキビ、角質層が厚い方は、
「エステの後に吹出物が出た!」と、慌てないように、水分を多めに摂取し、保湿ケアを心がけてください。

もちろん、良質な睡眠も大切です。

エステの後は、普段から使用している化粧品も、肌が敏感になり、反応する場合もあります。

しかし、数日経っても、吹出物が悪化する場合は、別の原因がある可能性があるので、病院で診てもらいましょう。